政策・制度・技術

2012年11月10日

 

東レ 環境に優しい「生分解性微多孔フィルム」を開発

Keywords:  環境技術  企業(製造業) 

 

繊維・化学大手の東レは2012年8月8日、透湿性と防水性を併せ持ちながら、生分解性のある微多孔ポリ乳酸フィルムの開発に成功したと発表した。世界初の乾式法による「貫通孔」を有した生分解性微多孔ポリ乳酸フィルムの創出。

農業用マルチフィルムや紙おむつ・生理用品、使い捨てカイロなど生活資材向けに広く利用されている透湿・防水性のあるフィルムは、従来、主に微多孔ポリエチレンフィルムが使用されていたが、廃棄物処理問題や環境負荷低減の観点から、生分解可能なポリマーへの置き換えが切望されていた。

同社は長年培ってきたフィルム製造技術に、独自の高分子技術、粒子分散技術を融合させることにより、トウモロコシなどの植物のでんぷんから合成されるバイオマスかつ生分解性のポリマーであるポリ乳酸への置き換えに成功。2014年までのなるべく早期に生産技術の確立を目指す考え。

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