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2012年11月02日

 

香川大学、世界最速スピードで増殖する植物プランクトンを発見

Keywords:  環境技術  大学・研究機関 

 

香川大学は2012年7月13日、瀬戸内圏研究センター・一見准教授らによる研究グループが、従来種と比べて桁違いに速い速度で増殖する植物プランクトン(スーパー珪藻)を発見したことを発表した。この発見を取りまとめた研究論文は、藻類学の国際専門誌である「Journal of Phycology」に7月10日に公開された。

特に成長能力が高い一部の植物プランクトンでも、1日あたりの増殖速度は16倍程度であるのに対し、スーパー珪藻は夏季の沿岸環境を模擬した高水温と高照度の環境下で1日あたり1000倍以上に増え、光合成生物の中で世界最速の成長スピードを持つと考えられる。

スーパー珪藻は、食物連鎖の出発点として上位生物群集の生物生産への大きな貢献、水産生物の餌料としての迅速な供給、CO2の吸収源あるいは肥料物質の吸収剤としての利用、バイオ燃料をはじめとした有用物質の効率的な生産への応用が期待される。

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