政策・制度・技術

2012年05月02日

 

東海大学 波の力だけで海上を無人航行する船を開発

Keywords:  環境技術  大学・研究機関 

 

JFS/Unmanned Wave-Powered Boat Developed by Tokai University
Copyright 東海大学


東海大学海洋学部航海工学科海洋機械工学専攻の寺尾裕教授の研究チームは2012年2月2日、波の力だけで海上を自由に航行できる「波浪推進船」の研究成果発表会を開催し、海上での無人走行実験を行い、今回新たに開発した小型の無人波浪推進船の模型を披露した。

縦1.2メートル、横1メートル、高さ0.5メートル、重さ5キロの小型双胴船。船体前方下部に設置した水中翼を使用して波から直接推進力を発生させるしくみで、通常の波がある限り波向きに関係なく進むことができる。衛星利用測位システム(GPS)や方位計を搭載し、あらかじめ設定した目的地に向けた自動航行ができる。

このような波浪を推進力とする小型洋上観測システムはこれまで存在しておらず、海洋環境・生物資源・海洋エネルギー調査、海洋の広域データ取得や、長期無人観測するためのプラットフォームとしての活用など様々な海洋観測や調査への応用が期待できる。寺尾教授は「実用化されれば、放射線測定や海底火山の観測など、人が近づきにくい洋上の作業に活用できる」と語っている。

登録日時:2012/05/02 06:00:15 AM

English  

 

参照元

東海大学 「波浪推進船」の研究成果発表会を開催しました
http://www.u-tokai.ac.jp/TKDCMS/News/Detail.aspx?code=shimizu&id=5154


 

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