2012年04月19日
2012年1月、福島県福島市土湯温泉町に噴出する約150℃の温泉資源を利用したバイナリー発電事業を目指した調査・調整業務が始まった。成果をもとに、約2年後に500kW級の発電事業の開始を目指す。将来的には1,000kW級に拡大することで、土湯温泉の電力需要を全て賄える規模の発電事業の実現を目標としている。
バイナリー発電設備は、高温流体の熱を用いて低沸点媒体を沸騰させ、タービンを回し発電する設備。環境負荷が低く、投入した高温流体の成分や流量を変動させることなく回収できるため、温泉の効能や湯量に影響を与えない。
宝輪プラント工業が坑井利用計画および資源量調査を主導し、JFEエンジニアリングが温泉発電設備の設計・検討を行い、湯遊つちゆ温泉協同組合が業務の全体とりまとめ及び地域社会との調整を行う。
本調査・調整業務は、東日本大震災の被災地において再生可能エネルギーの導入を加速し、地球温暖化対策に配慮した復興の実現に資することを目的とした環境省の緊急検討委託業務として実施される。
東北地方で74万キロワットの地熱発電が可能、事業者団体調査(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/031520.html
地熱発電の現状
http://www.japanfs.org/ja/pages/031409.html
登録日時:2012/04/19 06:00:15 AM
福島県土湯温泉における温泉バイナリー発電の事業化調査に着手
http://www.jfe-eng.co.jp/release/news12/news_e11037.html