3R・廃棄物

2011年11月20日

 

廃棄シロップを豚の飼料に活用

Keywords:  3R・廃棄物  企業(製造業)  環境技術  食糧 

 


養豚会社SEW大西海ファームは2010年12月22日、バイオマス技術を用いて缶詰シロップ液を豚の飼料として有効活用すると発表した。長崎県内の農商工3社連携による環境に優しい取組みのひとつ。

提携先の1つである農林技術開発センターは、水分含量の高い液状飼料をパイプラインで豚に給与する、リキッドフィーディングシステムと呼ばれる給餌システムでの利用を提唱。シロップと他の飼料原料と混合したリキッド飼料の研究を行い、嗜好性および増体性に優れることを明らかにした。

もう1社の果実ゼリー食品会社たらみでは、ゼリーの製造過程で果物缶詰に含まれるシロップ液が年間4千トン排出される。このシロップは食用でかつ糖含有量が約16%と高いが一度に大量排出されるため、再利用できずに廃棄していた。県内養豚場で唯一このシステムを保有する同社と協力し、年間3千トンのシロップ液の飼料利用を進めている。

経済効果として、年間、廃棄費用1200万円、飼料費1400万円、計2600万円の経費削減に繋がるとともに、資源循環モデルの優良事例となっている。

登録日時:2011/11/20 06:00:15 AM

English  

 

参照元

缶詰シロップ液を豚の飼料として有効活用する技術について
http://www.pref.nagasaki.jp/koho/hodo/upfile/20101222161025.pdf
株式会社たらみ
http://www.tarami.co.jp/


 

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