会津で地域おこし　ねずみ小僧がリンゴ狩り

Copyright NPO法人素材広場

2010年12月11日、福島県の会津でねずみ小僧によるリンゴの収穫が行われた。福島の宿と素材を知ってもらうことを目的として活動しているNPO法人素材広場らが主催して2009年から実施している「ねずみ小僧プロジェクト」の一環。ねずみ小僧は、金に困った貧しい者に悪徳商家などから盗んだ金銭を分け与える日本の伝説の泥棒。

リンゴの産地である会津では、進物用のリンゴの収穫だけで人手不足になり、それ以外のリンゴが廃棄されていることが問題となっている。素材広場は、質がよいにもかかわらず廃棄されてしまっているリンゴを収穫するために、ねずみ小僧を募集し、この企画を行った。

集まったねずみ小僧は中学生が中心、最初は手が届く範囲で採っていたが、届かなくなると脚立を使って効率よく、最後にはリンゴの木に登るほどだった。この日は22ケース分のリンゴを収穫し、温泉宿などに配布、リンゴを売った売り上げの一部は農家へ届けられた。

配布されたリンゴは、後日温泉の利用客にプレゼントとして渡され、食べるだけでなく、温泉に浮かべて香りを楽しんだり、半分にカットして食器として使われたりして楽しまれた。

登録日時：2011/09/19 06:00:15 AM