生物多様性・食糧・水

2011年04月05日

 

清水建設、オマーンで油田随伴水の浄化パイロットプラントを稼働

Keywords:  食糧  企業(非製造業) 

 

清水建設は2010年11月10日、油田随伴水を処理する可搬式パイロットプラントの稼働をオマーンで開始したことを発表した。このパイロットプラントは、超コンパクトながら日量約50立方メートルの油田随伴水が処理できる。汎用性を各地で確認することとしているが、世界的にも例がなく、中東の産油諸国から注目されている。

油田随伴水は原油とともに採掘される地下水で、除去が難しい油分や有害な重金属等が含まれている。オマーンでは日量30万tもの油田随伴水が発生するが、簡易処理するのみで地中に返送している。一方で、生活用水の99%が地下水であり、処理レベルの向上が求められていた。

同社は、オマーン国立大学の協力の下2007年から研究を進め、今回の浄化システムの開発に至った。油田随伴水に凝集剤を添加し水中に融解しているミクロン大の油分粒子を5mm大の塊に凝集させ、その塊をマイクロバブルと結合、浮上させて除去するというもので、含油濃度を0.5ppm程度にまで低減でき、かつ有害物質も除去できる。処理された水は灌漑用水としても利用でき、新たな水資源にもなる。

日本の進んだ水処理技術とその可能性
http://www.japanfs.org/ja/join/newsletter/pages/030098.html
三洋電機、オゾンで除菌・消臭し、水を再利用できる洗濯乾燥機を発売(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024094.html

登録日時:2011/04/05 06:00:15 AM

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参照元

清水建設 オマーンで油田随伴水の処理プラントが稼働
http://www.shimz.co.jp/news_release/2010/809.html


 

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