政策・制度・技術

2011年02月14日

 

電線の太径化で通電ロスを半分に 導体サイズ適正化プロジェクト

Keywords:  環境技術  企業(製造業)  企業(非製造業) 

 

日本電線工業会の研究により、電線・ケーブルの導体サイズを太径化すると、通電ロスが約半減できることがわかり、経産省の委託を受けて、導体サイズ適正化のプロジェクトが2007年より進められている。

電力会社の通電ロス削減への努力の結果、日本で送配電時に起きている通電ロスは、発電所からビルや工場の需要家受電端までで約7%、そこから各負荷端までで約4%と、世界的にみると低いレベルになっているが、電気使用者の支払っている電気料金に通電ロス分も含まれており、更なる通電ロス削減が課題となっていた。

試算によると国内の工場やビル内の電線全てを適正サイズに置き換えた場合、年間約900万トンのCO2削減となる。また、実際の工場内のケーブルを交換しての実証実験では電気料金の節約効果が理論通り確認された。

現在同プロジェクトでは、サイズ選定基準の標準化として「環境配慮電流表(仮称)」の作成、2011年の国内規格化、2012年の国際規格(IEC)化実現に取組んでいる。

登録日時:2011/02/14 06:00:15 AM

English  

 

参照元

導体サイズをアップによるCO2削減と経済メリット
http://www.jcma.jp/doutai.htm
日本銅センター平成22年度事業計画書【電線サイズの適正化】
http://www.jcda.or.jp/center/jouhou/
h22_keikakusyo.pdf


 

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