政策・制度・技術

2010年03月04日

 

山形県 植栽イカダで水質浄化

Keywords:  環境技術  地方自治体  生態系・生物多様性 

 

JFS/Garden Rafts
Copyright 山形県


山形県は2009年9月15日、寒河江市の沼川の水質を改善するため、周辺企業や市民の協力を得て、水生植物を植栽したイカダを浮かべた沼川の水質浄化方法及び河川水の直接エアーレーション(ばっ気)による水質浄化実証試験を実施した。

植栽イカダは長さ1.8m幅1.5mの竹で組んだもので、クレソン・空芯采等を植栽し沼川に浮かべた。また、沼川流心部にエアーレーション(ばっ気)装置(1mの散気管から空気を吐出)を設置し、溶存酸素(水中の酸素)を増加させるため、直接、沼川のエアーレーションを行った。この試験を市民の参加を得て実施することで、沼川の水環境への意識向上も図る。

沼川は寒河江市内を東西に流れて最上川に注ぐ全長約5kmの一級河川で、「山形県汚れた川ワースト5」のワースト2になるなど、水質の改善が課題となっていた。

植栽イカダを設置しエアーレーション開始後、定期的に植栽イカダの上流と下流で水質試験を実施し、浄化効果を評価する。今後は寒河江市民や企業が沼川の環境保全活動を担えるようにするため、実践活動への参加、環境保全に関する研修会を開催する予定。

東北大、畜産排水を浄化処理する人工湿地実験施設を開設(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029538.html
サントリー、水質浄化植物の開発に成功(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024446.html
植栽イカダ水質浄化大作戦に参加しませんか
http://www.pref.yamagata.jp/pickup/interview/
pressrelease/2009/09/10091542/

登録日時:2010/03/04 06:00:15 AM

English  

 


 

このページの先頭へ