政策・制度・技術

2009年11月27日

 

東芝、石炭火力排ガスからCO2を分離・回収する技術の実証開始

Keywords:  環境技術  企業(製造業)  地球温暖化 

 

JFS/Toshiba_pilotplant
Copyright 株式会社東芝


総合電機メーカーの東芝は2009年9月29日、火力発電所などから排出されるCO2を分離・回収し、地中等に貯留する技術「CCS技術」の実用化を加速するため建設していたCO2分離・回収パイロットプラントを完成し、10トンCO2/日規模のCO2分離・回収試験を本格的に開始したと発表した。

パイロットプラントは、同社の子会社で発電事業会社シグマパワー有明・三川発電所(福岡県大牟田市)内に建設され、石炭火力発電プラントのボイラー排ガス中のCO2を、同社が開発したアミン系吸収液を使用して分離・回収するシステムで、処理能力10トンCO2/日。

試験では、本システムの性能を実証する。また、今後の大型火力発電プラント向けのシステム設計に向けて、実排ガスの状態やその含有物が性能に及ぼす影響の検証およびシステムの運転、運用面の知見収集を行い、本システムが発電システムと性能および運用面で最適に統合されるように実用化開発を進める。

同社は、2015年頃にも世界の火力発電市場においてニーズが高まると見られる商用CCSに対応できるよう当分野における事業の確立を進め、2020年度には売上高1000億円規模を目指す考え。

東芝、パイロットプラントでCO2分離・回収技術の実証試験へ(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/028844.html
二酸化炭素分離・回収技術のパイロットプラント竣工について
http://www.toshiba.co.jp/about/press/
2009_09/pr_j2901.htm

登録日時:2009/11/27 06:00:15 AM

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