政策・制度・技術

2009年04月17日

 

マツダ、貴金属の使用量を7割削減した排ガス浄化触媒を実用化

Keywords:  環境技術  企業(製造業) 

 

マツダは2009年1月8日、自動車の触媒に使用する貴金属を約70%削減しながらも、排ガスの浄化性能と高い耐久性を同時に実現できるシングルナノ触媒を実用化し、2009年にグローバルで発売を開始する新型「マツダ・アクセラ」(海外名:Mazda3)に採用すると発表した。

開発したシングルナノ触媒は、貴金属の表面積を増やすために開発した5ナノメートル以下の貴金属粒子を、独自開発したサポート材(セラミックス)に埋め込み固定する世界初の触媒構造を実現したもの。この結果、排ガスの熱により貴金属粒子が凝集して表面積が減少し触媒性能が低下するということがなくなったため、排ガスの浄化性能がほとんど劣化しなくなり、貴金属使用量を減らすことができた。

触媒(床下触媒)の貴金属使用量は、従来の触媒1リットル当たり0.55グラムから0.15グラムへ約70%削減した。国内モデルは「2005年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」を達成できる。同社は今後、本シングルナノ触媒をすべての市場を対象に順次採用を拡大する考え。

マツダ、貴金属の使用を大きく削減する新型自動車用触媒を開発(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024696.html
マツダ、貴金属の使用量を約70%削減できるシングルナノ触媒を世界で初めて実用化
http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/
2009/200901/090108a.html

登録日時: 2009/04/17 06:00:15 AM

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