生物多様性・食糧・水

2009年04月12日

 

休耕田で「防災農園」を、ボランティアが大活躍

Keywords:  食糧  NGO・市民  地方自治体 

 

JFS/Seki city Copyright 関市役所


岐阜県関市は2008年6月より、市庁舎周辺の休耕田を利用して、災害時の食糧を確保しようと「防災農園」を始めた。同市が、被災地になったとき庁舎周辺に人が集まることを想定しての備え。

初年度の2008年は、庁舎東側の約2,000平方メートルの休耕田で、カボチャ・大根・トウガン・里芋・人参などを無農薬で栽培した。農家に呼びかけてあまった苗を寄付してもらい、社会福祉協議会を通して、ボランティア団体「災害ボランティア関」のメンバー約40人が水やりや除草などの世話をした。60から70才過ぎのメンバーには、この活動がコミュニケーションの場にもなり、少しずつ参加者が増
えていったとのこと。

カボチャ150kg、大根軽トラック5台分など大量の野菜を収穫でき、同年12月にそれを用いて、炊き出し訓練を行った。同市の防災倉庫に保管してある「はそり(300人相当の調理用鍋)」2つに汁物を作り、参加者全員で試食、切り干し大根や漬け物に加工し、備蓄もした。

同市では、2009年度以降もこの活動を行い、市民の防災意識だけでなく、地元でとれた安心安全な野菜を見直す意識にもつなげたいという。他の自治体で災害が起きたときには、同市農園の収穫物を支援物資として届けたいと考えている。

関市ホームページ
http://www.city.seki.gifu.jp/

登録日時: 2009/4/12 06:00:15 AM

English  

 


 

このページの先頭へ