政策・制度・技術

2009年03月16日

 

産総研 二酸化炭素を原料とするプラスチックの力学的性能を大幅に向上

Keywords:  環境技術  大学・研究機関 

 

独立行政法人産業技術総合研究所は2008年11月18日、二酸化炭素(CO2)を原料とするプラスチック(脂肪族ポリカーボネート)に他のプラスチックを複合化することにより、弾性率や強度などの力学的性能を大幅に向上させることに成功したと発表した。

本研究では、材料に占めるCO2重量を30%前後に維持しながら、CO2とプロピレンオキシドから作られるポリ(プロピレンカーボネート)(PPC)に、第2成分、第3成分となる脂肪族ポリエステルを添加して、複合化PPCの微細構造を制御した。これにより、これまで実用化には程遠かった力学的性能を、弾性率2.4 GPa、強度17.9 Mpaにまで向上、さらに耐熱性も改善した。

ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の石油資源から作られている汎用プラスチックを代替し、地球温暖化対策や、石油資源への依存度の低減に貢献していくことが期待される。

二酸化炭素から作るプラスチックの飛躍的改質に成功
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2008/pr20081118/
pr20081118.html

登録日時: 2009/03/16 06:00:15 AM

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