政策・制度・技術

2008年08月08日

 

日立マクセル、燃料電池の性能を高める金白金触媒を開発

Keywords:  環境技術  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業) 

 

日立マクセルは2008年3月27日、燃料電池の陰極に使用される酸素還元用触媒として、従来の白金触媒よりも単位面積当たり約4.8倍の酸素還元電流を発生する、高活性な金白金触媒を合成する新技術を開発したと発表した。

白金は、クリーンエネルギーとして自動車用、家庭用電源、モバイル機器用の電源用途として期待されている固体高分子型燃料電池の酸素還元用触媒として広く使用されている。燃料電池のコストを低減するには、高価な貴金属である白金の触媒活性を向上させ、使用量を抑えることが必要である。

触媒活性向上のためには、白金の粒子サイズを微細化して表面積を増加させることが有効とされている。そのため同社はこれまで培ってきたナノ粒子合成技術を応用し、クエン酸を還元剤として100℃で金と白金を合成することで粒径を2-3nm(ナノメートル)と小さくし、高活性な触媒の開発に成功した。

同社は今後も、これらの要素技術をもとに、固体高分子型燃料電池および直接メタノール型燃料電池への応用をめざし、研究開発を進める考え。



登録日時: 2008/08/08 06:45:42 AM

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