エネルギー・地球温暖化

2006年10月13日

 

輸送用エコ燃料の普及拡大へ 宮古島で大規模実験

Keywords:  省エネ  地方自治体  環境技術 

 

バイオエタノールの本格的な普及に向けて、沖縄県宮古島では、2005年10月より特産であるサトウキビから砂糖を取った残りの糖蜜(糖分40%以上)を原料として燃料バイオエタノール(99.5Vol%)を生産するプロセス技術開発と、そのバイオエタノールを3%混合したガソリン(E3)燃料を製造し、それを用いた実車走行試験が行われている。

すでに、99.5%の無水エタノールを生産する技術開発はされており、省エネ・低コストでの生産の見通しもつきはじめている。このバイオエタノールの生産技術には、凝集性酵母による連続発酵やゼオライト膜による省エネ型の濃縮脱水型プロセスなど、さまざまな日本独自の技術や特許がかかわっていることが特徴。

ただし、蒸留廃液の飼料化、肥料化の利活用の持続可能な循環システムの構築が今後の事業化の大きな課題でもある。

実車走行試験は、沖縄県宮古支庁及び宮古島市の公用車50台を用いて開始し、現在は120台で実施しているが、2008年度を目途に国策プロジェクトとして宮古島全島(自動車約2万台)のE3化を図る予定。



http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=6417


http://www.env.go.jp/earth/ondanka/conf_ecofuel/04/ref02.pdf
エネルギー原料用に高収量サトウキビを共同開発 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/606-j
バイオマスエタノール、製造から自動車燃料としての利用までの実証研究を開始 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1179-j


登録日時: 2006/10/13 03:15:24 PM

英語記事はこちら


 


 

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