2006年05月21日
京都府機船底曳網漁業連合会(底連)が、持続可能な漁業に与えられるエコラベル認証として世界で広く知られているMSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)認証の予備審査を通過し、本審査を受けている。対象となるのはズワイガニとアカガレイで、2006年1月から10ヶ月をかけて本審査が行われる予定。
底連では、1970年に1800トンだった漁獲量が1992年には850トンまで減少したため、京都府立海洋センターの科学的な資源評価に基づいて資源管理計画をたて、資源管理に力をいれるようになった。漁期や漁獲サイズ、漁獲量を自主的に制限する、保護区を設けるなどの工夫を実施。これにより、減少していた漁獲量は2003年には1010トンまで回復した。
MSCはWWFなどが設立した国際的な第三者機関。MSC認証は海洋環境の保全と持続可能な海洋資源の利用を両立する漁業を証明するもので、認証された商品は“環境に配慮したシーフード”として国内外に流通するようになる。
日本国内ではMSCの認証を受けた例はなく、今回認証が取得されれば、日本のみならずアジアでも初めてのMSC認証漁業となる。
http://www.wwf.or.jp/activity/lib/press/2006/p06022401.htm
http://www.pref.kyoto.jp/kaiyo/index.html
登録日時: 2006/05/21 09:20:32 PM
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