2005年11月18日
NECとユニチカは2005年6月14日、携帯電話用のケナフ添加バイオプラスチックを共同で開発したと発表した。
本開発の特長は、代表的なバイオプラスチックであるポリ乳酸にケナフ繊維を添加して耐熱性を大幅に改良した上で、植物性柔軟剤や補強用充填材などを加える特有な配合処方によって携帯電話に必要な落下衝撃性などの強度特性や成形性も改良したこと。また、植物成分比率約90%という既存の電子機器用バイオプラスチックの中では最高レベルを実現した。
NECは2004年秋から、先に開発したケナフ添加バイオプラスチックをパソコン部材に採用しているが、携帯電話への応用には高度な落下衝撃性や成形性が課題であった。
同社はすでに、NTTドコモと共同で本素材を利用した携帯電話の試作機を開発済み。今後はユニチカと共同で、1年程度をめどに本素材の実用化と量産化を実現し、携帯電話などの携帯情報機器への採用を働きかける予定。
http://www.nec.co.jp/press/ja/0506/1402.html
NEC、強化バイオプラスチックをパソコン部品に採用 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/823-j
登録日時: 2005/11/18 12:00:27 PM
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