2005年05月05日
Keywords: 3R・廃棄物 エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 環境技術 生態系・生物多様性
ユニチカは2005年1月26日、バイオマス由来の生分解性樹脂「ポリ乳酸」に、耐熱性と同時に押し出し発砲成形に適し発泡特性を付与することに世界ではじめて成功したと発表した。
この技術を用いた樹脂製品は、一切の石油系樹脂を含まない100%植物系であり、また完全生分解性樹脂組成物であるため、使用後の堆肥化が可能である。
近年のプラスチック廃棄物をめぐる問題の中で、再生可能な植物資源から成るポリ乳酸は、石油系プラスチックスの一部に代わるものとして注目を集めてきた。しかし、従来のポリ乳酸は耐熱温度が60度と低く、可能な用途に著しい制限があった。
今回の開発では、ナノコンポジット技術等を駆使することにより耐熱温度を120度まで上げることができ、電子レンジ加熱や熱湯注入も可能となるなど、用途が広がった。今後、耐熱性と剛性が求められる各種発泡成形品(弁当やインスタントラーメンの容器・食品トレー・自動車や建材等の断熱材・緩衝材等)への応用が期待される。
http://www.unitika.co.jp/news/high-polymer/050126-000289.html
ユニチカ、高耐熱性の生分解性容器を開発、実用化へ (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/467-j
登録日時: 2005/05/05 09:48:49 PM
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