3R・廃棄物

2003年11月22日

 

ユニチカ、高耐熱性の生分解性容器を開発、実用化へ

Keywords:  3R・廃棄物  企業(製造業)  企業(非製造業)  政策・制度  環境技術 

 

ユニチカは高耐熱性の生分解性容器の開発に成功し、商品化に力を入れている。生分解性プラスチックの原料となるポリ乳酸は、57℃から熱で変形が始まるため、これまでは使用時や保管・運搬時に60℃を超えるような製品には使用できなかった。

ユニチカは長年にわたるポリマー改質技術をベースに、成形加工技術を併せることによって、家庭用品品質表示法による耐熱温度である130℃をクリアする生分解性シート成形による容器を世界で初めて開発した。耐熱温度130℃は、電子レンジによる加温が可能となる温度であり、弁当容器やホット飲料のカップなどに使用できると期待されている。

同社では、ポリ乳酸(PLA)を主原料とする生分解性プラスチック(商品名:テラマック)の販路をこれまで、ソニーのMD包装やNTTドコモの請求書封筒窓貼り、ティーバック、生ごみ袋などの用途向けに拡大してきた。

高耐熱性容器の開発により、2001年4月に施行された「食品廃棄物リサイクル法」を受けて対策が求められているコンビニ等で販売されている弁当の容器類も食べ残しとともにコンポスト化できるなど、新しい用途開発にも力を注ぐ。



http://www.unitika.co.jp/terramac/




登録日時: 2003/11/22 03:38:24 PM

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