政策・制度・技術

2005年04月11日

 

CO2を吸着してメタンを利用する新技術、予備実験スタート

Keywords:  政策・制度  企業(非製造業)  化石エネルギー  地球温暖化  大学・研究機関  政府  環境技術  省エネ 

 

2004年11月、二酸化炭素炭層固定化技術の予備実験が、夕張市で本格的にスタートした。本技術は、石炭がCO2を吸着し易い特性を利用し、大規模発生源の排ガスから回収したCO2を地中の石炭層に圧入し、石炭層にCO2を固定するとともに、石炭から脱着したメタンを地上に回収して、エネルギーとして有効利用するもの。CO2排出量の削減と、これまで未利用であった炭層内メタンの有効活用という一石二鳥の効果が期待でき、経済性にも優れたもの。

本技術開発は経済産業省の補助事業の一つで、環境総合テクノスが中心となり、大学等の研究機関、(財)石炭エネルギーセンター、(財)地球環境産業技術研究機構および関係企業が参加、2002年より基礎研究および予備実験の準備を進めてきた。

今回の予備実験では、CO2の注入に関する基礎データの取得と、安全性や環境影響に関するモニタリング技術の検討を行う。今後は2004年度末の中間評価を経て、実証試験を行う予定。実証試験においては、パイロットプラントを設置し、実用化に向けた全体システムの研究を行う。

環境総合テクノスは、本技術開発を通じて、地球温暖化防止対策やメタンの有効利用に貢献するとともに、石炭資源を有する発展途上国への技術移転、京都メカニズムのCDM(クリーン開発メカニズム)やJI(共同実施)に適用できるビジネスとしても検討していきたい考え。



http://www.kepco.co.jp/pressre/2002/0807-1j.html



登録日時: 2005/04/11 08:31:27 PM

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