政策・制度・技術

2005年04月09日

 

徳島県、杉の間伐材によるガードレールを設置

Keywords:  政策・制度  交通・モビリティ  地方自治体  政府  生態系・生物多様性 

 

徳島県は2004年11月15日の記者会見で、「徳島すぎ」の間伐材を木製ガードレールとして有効活用していくことを発表した。木製のガードレールが県道レベル以上の道路に設置されるのは全国でもめずらしい。

2004年度中に県道2箇所で木製ガードレールの設置を行う。直径約20センチの杉の間伐材を使い、費用は約2,000万円強と鋼製ガードレールの2倍程するが、今後、努力によってもう少し単価を下げていく方針。強度は従来のものを上回る。耐久性は従来の鋼鉄製のものと比べて短いものの、15年程度はあるという。

徳島には全国から多くのお遍路さんが来て道路を歩いていく。その意味でも県では、ガードレールを単なる防護柵として鋼鉄で作るのではなく「いやしのみち」として木で作れないかと2003年から検討してきた。

国土交通省の四国地方整備局にそうした考えと徳島すぎの有効活用の必要性を訴えたところ、2004年度より四国4県での国道や県道への木製ガードレール設置工事が補助対象となり、徳島県を皮切りに設置工事が進められることになった。問題がなければ今後四国全土に順次拡大していく方針。





登録日時: 2005/04/09 11:34:57 AM

英語記事はこちら


 


 

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