2005年03月16日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 再生可能エネルギー 地球温暖化 大学・研究機関 環境技術
暖房機器製造メーカーのサンポットは、北海道大学と共同で、地中熱を利用した住宅暖房用ヒートポンプユニットを開発、2004年度から国内メーカーとしては初めての量産を開始した。
本暖房システムは、直径10センチ程の穴を75-100メートル掘削し、不凍液を満たしたポリエチレンパイプを挿入して地中熱を取り入れ、温水暖房システムの熱源として利用するもの。
地中熱は、年間を通じてその土地の(平均気温+2℃)を保つため、積雪や外気温度に左右されることなく、安定して手にいれることができる自然エネルギー。今回開発されたヒートポンプは、この地中熱を生かして、消費電力の4倍相当の暖房エネルギーを作りだす。省エネ性が高いばかりでなく、化石燃料の使用が減るのでCO2排出も抑制される。灯油暖房機の3分の1程度の排出量になる見込み。
地中熱ヒートポンプは、省エネ性が評価されて、欧米では既に70万台以上普及しているが、日本では国産大量生産品がなく、コストの高さが普及の妨げとなっていた。今回の量産開始で大幅なコストダウンの実現が可能となった。同社はこのシステムが普及すれば環境への貢献も大きいと期待している。
http://www.sunpot.co.jp/
登録日時: 2005/03/16 10:16:28 AM
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