2004年12月16日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 生態系・生物多様性 食糧
三菱製紙、シキボウ及び新内外綿の3社は2004年8月3日、さとうきびから繊維を抽出して衣料用に活用する技術を共同開発し、この技術で制作した沖縄県特産の衣料「かりゆしウエア」の販売を開始すると発表した。
今回の研究は、沖縄県が推進する「さとうきび総合利用」の一環として取り組んだもの。三菱製紙の技術でさとうきびを内部繊維部分、外皮部分、表皮の3層に分離。次にシキボウの技術で外皮部分を衣料用繊維に加工し、新内外綿が紡績した。3社それぞれが独自の技術を用い、連携プレーで開発した結果、通気性に優れ、抗菌や防臭性がある素材ができた。
3社は、この紡績糸から沖縄県特産衣料「かりゆしウエア」を試作。試作品はコットン92%、さとうきび繊維を8%含み、さとうきびをモチーフにしたプリントシャツ。「LOVE CANE」と名づけ、インターネットで限定販売を開始した。
販売開始から1ヵ月で早くも反響があり、製品を扱いたいという声も複数聞かれるという。3社は今後、本格的な製造開始を念頭に製造コストの低減化や製造環境を整えていく考え。
登録日時: 2004/12/16 04:05:56 PM
英語記事はこちら