政策・制度・技術

2004年08月23日

 

100年先にとどける仕事 - 森の仕事ガイダンス

Keywords:  政策・制度  NGO・市民  政府  生態系・生物多様性 

 

2004年1-2月にかけて、全国12ヵ所で、林野庁が主催する2003年度森林(もり)の仕事ガイダンスが開催された。このイベントは、同庁が推進する緑の雇用担い手育成対策事業(通称:緑の雇用事業)の一環で、森林・林業への就業を考える都市部の住民に、林業に触れる第一歩を提供しようとするもの。昨年度を上回る5410名が参加し、森林で働くための基礎知識から、研修の案内まで、林業に詳しいアドバイザーが応対。参加者は20-50代が中心で、女性の姿も多く見られた。

「緑の雇用事業」は、今後林業への就業を志す人を対象に、将来森林を整備していく中核的な林業技術者の育成をはかることをめざして、2002年12月に始まった。森林組合等林業事業体への本格就業の実現と過疎化する山村地域への定着の支援を目的としている。今回のガイダンスは2002年度に続く第2回目。

ガイダンス後、2日間の基礎コースと5日間の実技コースからなる就業前研修で、基本的な知識や技能を身につけて、林業へと踏み出す。就業前研修を受けると、緊急雇用として、原則6ヶ月、最長1年の短期間、森林組合などで森林作業員として働くことができる。緊急雇用経験者は、選考会を経て登録後、緑の研修生として採用され、約1年間の研修で、本格的な技術を獲得し、本格的な就業となる。

林野庁は、空気・水・木材資源・土壌保護・海の保護など、地球環境に大きく関わる森林育成に携わる人を育てていく「緑の雇用事業」について、RINGYO.NETというサイトでも情報を提供。100年先も生き生きとした森林を残していく森林の担い手=地球の担い手育成に力を入れている。


http://www.ringyou.net/




登録日時: 2004/08/23 02:32:59 PM

英語記事はこちら


 


 

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