政策・制度・技術

2004年06月25日

 

神戸製鋼所、モーダルシフトに取り組む

Keywords:  政策・制度  交通・モビリティ  企業(製造業)  企業(非製造業)  地球温暖化  政府 

 

神戸製鋼所は、神鋼物流、伊勢湾海運ともに、2002年10月1日から5年間の予定で、「中部地区向け鉄板(厚板)輸送の船舶活用実証実験」を行っている。これは、国土交通省の「環境負荷の小さい物流体系を目指す実証実験」の1つで、トラック輸送から海上輸送へのモーダルシフトを主眼に、輸送効率の向上と、環境負荷の軽減を狙う。

モーダルシフト対象地区は兵庫県の加古川製鉄所から愛知県と長野県で、2001年度下期の月間輸送量は5700トン。実証実験では、このうちトラック輸送の月間3400トンを全量船舶による海上輸送に切り替える。この実験で、現在年間2069トンあるCO2排出量を1109トンに削減(約46%減)、実験期間の5年間で4800トンものCO2を削減する予定。

加古川製鉄所から中部地区へは、日本全国でも有数の貨物流動量の多い幹線輸送区間。これまで一部海上ルートによる輸送を行っているものの、多数はトラックによる輸送で、環境負荷の低減・交通事故・交通渋滞の発生を最小化することが課題だった。

また、同社およびそのグループ企業は、神戸製鉄所の加熱炉の燃料を重油から都市ガスへ全面的に切り替え、CO2の年間排出量を約26%削減。そのほか、社員向けに1998年10月より環境家計簿を発行するなど、企業活動と地域環境との共生と調和を実現する「環境経営企業」を目指して取り組みを進めている。




登録日時: 2004/06/25 09:58:17 AM

英語記事はこちら


 


 

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