2004年03月08日
Keywords: 政策・制度 政府 水 生態系・生物多様性
国土交通省は2003年12月25日、水資源機構が群馬県片品村で建設中の戸倉ダムの事業中止を決めた。
戸倉ダムは1992年、治水と首都圏の水道用水確保のための多目的ダムとして着工した。2008年完成の予定で、国内のダムでは3番目の高さ(158メートル)になる計画だった。総事業費は約1230億円。ダム本体は未着工だが、国道の改良や工事用道路の取り付けなどで271億円を支出済み。
戸倉ダムの事業実施区域は、尾瀬地域の登山口の一つである大清水の間近にあり、一部が日光国立公園内に位置する希少猛禽類を頂点とした豊かな生態系が保たれている地域であるため、ダム建設による自然環境への影響が指摘されていた。
本格的な建設段階に入った国や水資源機構直轄のダムとしては初めての中止で、ほかのダム事業にも影響が出そうだ。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha03/05/051225_2_.html
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha02/05/050123_2_.html
登録日時: 2004/03/08 09:07:36 AM
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