政策・制度・技術

2004年02月26日

 

王子製紙の社有林、日本独自の森林認証を取得

Keywords:  政策・制度  企業(製造業)  地球温暖化  生態系・生物多様性 

 

王子製紙は、日本独自の森林認証制度である「緑の循環」認証会議(SGEC:Sustainable Green Ecosystem Council)の森林認証を静岡にある社有林210haにおいて2003年12月25日付で取得した。

「緑の循環」認証会議(SGEC)は、昨今の国内市場における林産製品への環境要求の高まりに対応するため、2003年6月に日本版森林認証システムとして創設されたもの。同社はSGEC創設時に大國昌彦会長が日本製紙連合会会長の立場で「SGECの発起人会議」のメンバーとなり、創設後は「SGECの理事」としてSGECをサポートしている。今回の認証取得は日本製紙の社有林とともに第1号。

同社は積極的に認証取得に取り組む理由として、今後森林認証の重要性が世界的にも加速することが予想されること、民間としては日本最大の森林所有者(国内に約700箇所、約19万ha(大阪府とほぼ同じ面積)を所有)として企業の責任を果たし、日本版森林認証に積極的に関与していくことが重要であること、森林認証制度は木材利用の観点のみならず、今後地球温暖化防止のCO2吸収源として社有林が適正な評価を得る上で重要となる可能性が高いことを挙げている。

同社は海外での植林地ではFSC認証を中心に森林認証の取得に取り組み、国内の社有林についてはSGEC認証の取得を進めていくことにしている。




http://www.sgec-eco.org/


登録日時: 2004/02/26 09:22:04 AM

英語記事はこちら


 


 

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