政策・制度・技術

2004年02月23日

 

2004年度より、新たな「緑の回廊」設定へ

Keywords:  政策・制度  政府  生態系・生物多様性 

 

東北・関東両森林管理局が検討してきた「鳥海朝日・飯豊吾妻『緑の回廊(コリドー)』」設定の審議が終了した。さらに検討が重ねられ、2004年4月より正式に効力を発する予定。

「緑の回廊」とは、1999年より林野庁が国有林管理において、より広範で効果的な森林生態系の保護・保全を図るために特別に設定している森林地域で、原則として既存の保護林を連結するもの。これにより、野生動植物の生息・生育地が拡大し、相互交流が活発になり、森林の連続性が保たれることなどが主な狙いで、これまでに17箇所、長さ1,290km、面積にして31万haが「緑の回廊」として設定されている。

今回設定が検討されたのは、神室山から鳥海山、月山、朝日山地、飯豊山、吾妻山を経て蔵王山に至る全長260km、平均幅約2.5kmの森林で面積はおよそ64,000ha。この設定により既存の「奥羽山脈緑の回廊」と接続することになり、関東地方から東北にわたる連続した“緑の回廊”が形成されることになる。

「緑の回廊」設定後は、野生動植物に関するモニタリングを行い、その結果を取扱いに適切に反映させていく予定。またインターネットでの広報やリーフレットの作成などを通じて、一般の人々へこの取り組みを普及していく考え。






登録日時: 2004/02/23 09:08:54 AM

英語記事はこちら


 


 

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