政策・制度・技術

2004年01月06日

 

モーダルシフト進行中、コンテナ輸送前年比3.9%増

Keywords:  政策・制度  交通・モビリティ  企業(製造業)  企業(非製造業)  地球温暖化  政府 

 

JR貨物が発表した、2003年上半期(4月-9月)の貨物輸送量によると、輸送量全体は対前年比で5%弱減少しているものの、コンテナ輸送は上半期平均で前年比3.9%増加している。

JR貨物では、貨物輸送量について、コンテナ貨物※1と車扱貨物※2(タンク体などの貨車1車単位で荷物を積載・輸送)の2つに分けて統計を取っている。その統計によれば、車扱貨物は上半期の各月、前年比12-18%減少しているのに対し、コンテナ貨物は1.4-7.5%上昇している。

コンテナ貨物増加の要因として、同社では、1)国土交通省が行ったモーダルシフトによるCO2排出量削減実証実験の成果、2)CO2の削減度合いに応じた補助金制度が2年目を迎えていること、3)スピードリミッタ規制の施行(2003年9月)、4)首都圏でのディーゼル車規制本格導入(2003年10月)などが考えられると分析している。

※1 コンテナ貨物:コンテナ体(5トン積載用の12フィート・10トン積載用の20フィート)に荷物を積載し輸送するもの。コンテナは、顧客窓口で荷物を積み込み、トラックで貨物駅まで輸送、フォークリフトなどで貨車に積み替え目的地の貨物駅まで貨物列車で輸送し、トラックに積み替え配達する。

※2 車扱(しゃあつかい)貨物:タンク体などの貨車1車単位で荷物を積載し輸送するもの。荷物は、工場などから専用の積載場所で、石油類・セメント・化学薬品などの原材料を届け先の工場などに輸送する。







登録日時: 2004/01/06 11:56:18 AM

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