政策・制度・技術

2003年12月21日

 

ホンダ、氷点下20℃でも始動可能な次世代型燃料電池スタック開発

Keywords:  環境技術  交通・モビリティ  企業(製造業) 

 

ホンダは、氷点下20℃での始動や大幅な小型化と高出力化を実現した次世代型燃料電池スタック「Honda FC STACK」を新しく開発した。

新たに開発したアロマティック電解質膜の採用で、従来のフッ素系電解質膜では難しかったマイナス20℃からプラス95℃までの発電が可能となり、耐久性も大幅に向上。また、世界で初めて採用した金属プレスセパレータースタック構造によって、従来の複雑な構造からパネルで囲むだけのシンプルな構造に変更。その結果、部品点数を従来型の約半数に削減し、出力密度は従来型の2倍以上に向上、世界トップレベルの高性能を実現した。さらに、システムの高効率化により、「Honda FC STACK」搭載の「FCX」は、燃費を10%以上向上している。

「Honda FC STACK」を搭載した「FCX」は、2003年9月24日に国土交通大臣認定を取得し公道走行テストを開始した。また、2004年1月に開催される第80回東京箱根間往復大学駅伝競走で先導車をつとめる予定。

同社は、1980年代より燃料電池の研究を開始、1999年と2001年にはそれぞれ自社製スタックを搭載し、燃料電池車の走行テストを続けてきた。今回は、高性能化や低温始動の実現だけではなく、特殊材料から一般材料への転換を行っており、将来の燃料電池車の本格的な普及時における量産性やリサイクル 性なども視野においた、次世代型の燃料電池スタックをめざしている。



http://www.honda.co.jp/news/2003/4031010.html




登録日時: 2003/12/21 10:57:52 AM

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