エコ・ソーシャルビジネス

2003年09月27日

 

リコー、紙製品に関する環境規定を制定

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  NGO・市民  企業(製造業)  政策・制度  生態系・生物多様性 

 

リコーは、2003年6月20日、「リコー及びリコーファミリーブランド紙製品(PPC用紙、感熱紙など、並びに、取り扱い説明書・包装材・緩衝材などのリコー及びリコーファミリーブランド製品に付随するもので木材を原料とするもの)に関する規定」を制定し、運用を開始した。

リコーグループでは、従来からグリーン調達を推進しており、2003年3月までに全世界の主要仕入先が環境マネジメントシステムを構築。また、2002年7月には環境負荷の少ない原材料・部品を調達するためにグリーン調達基準を策定している。今回はさらに、リコーグループが販売する紙製品やリコー製品に同梱するマニュアル類・包装材の原料の仕入先についても、リコーが定義する「保護価値の高い森林」の保護する規定を制定した。

仕入先がリコーに供給する製品、および、仕入先の企業活動のいずれにおいても、明らかにリコーグループの要求する項目を満たしていない場合、一定期間内に今回制定した基準に合致するよう改善を依頼する。改善されたか否かの判断にあたっては、リコーグループが収集した情報のほかに、必要に応じてリコーが第三者機関を選定し、選定した第三者機関からの情報も併せ判断する。その結果、期間内に改善が見られない場合にはそれ以降の取引を停止する。

リコーの定める「保護価値の高い森林」とは、オールドグロス林、原生林、もしくは絶滅危惧種の生物が生息する自然林など。紙製品のグリーン購入においては、再生紙使用という基準が主に用いられてきたが、原生林の保護にまで踏み込んだ画期的な基準として環境NGOからも評価の声が上がっている。






登録日時: 2003/09/27 11:51:50 AM

英語記事はこちら


 


 

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