政策・制度・技術

2003年06月25日

 

環境省、全国1000ヶ所で自然環境の長期モニタリングを実施

Keywords:  政策・制度  NGO・市民  政府  生態系・生物多様性 

 

環境省は、重要生態系監視地域モニタリング推進事業として、本年度から概ね5年間で全国1,000ヶ所程度の定点(モニタリングサイト)を設定し、長期的なモニタリング調査を行う。本年度事業費として約4億円を計上。

本調査は、2002年に見直しのおこなわれた生物多様性国家戦略での主要テーマの1つ。開発や荒廃、移入種の影響等による自然環境の質的・量的な劣化を早期に把握することにより、戦略的な保全施策を展開していくための質の高いデータの収集を目的としている。

モニタリングサイトは、自然性の高い森林、干潟や藻場など生物多様性の保全上重要であると考えられる生態系、また都市内の樹林地など比較的人為の影響を受けていると考えられる生態系からも選定する。地域の専門家やNGO等のネットワークも活用したデータ収集体制を構築し、きめ細やかな調査を展開したい考え。

これまで環境省は、1973年より、おおむね5年ごとに「緑の国勢調査」を実施し、全国の陸域、陸水域、海域の自然環境に関する基礎的な情報を整備している。今回の調査により、生態系タイプごとの質的・量的な科学的データが新たに整備される。



http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kankyo/kettei/020327tayosei_f.html




登録日時: 2003/06/25 09:39:38 AM

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