2018年07月18日
出典:環境省ウェブサイト
「ふくしまのイメージ」をアップデイトするためには、何をどういう形でどういう視点を持ってアップデイトしていけば良いのでしょうか? 『アップデイトふくしま ~知って応援、伝えて応援~』第三章「知って応援。伝えて応援 ~総括編~」から、「アップデイトふくしま」声明の内容を中心にお伝えします。
2018年2月10日、アップデイトふくしま実行委員会が主催して、パネルディスカッション『アップデイトふくしま ~知って応援、伝えて応援~』が開催されました。福島に対する歪んだイメージが生み出す偏見や風評により、福島に関わる人々が苦しんでいる状況を払拭するためには、「ふくしまのイメージ」をアップデイトすることが必要との考えから行われたものです。
福島の今がどうなっているのか、どう伝わっているのか、をテーマに議論。最後に、参加したパネリスト全員で議論した内容をまとめました。「ふくしまのイメージ」をアップデイトするために、以下の姿勢で臨むとしています。
福島への誤解、偏見、それに基づく差別は根深くある。被ばくによる遺伝影響はなく安心して子どもを産める等の科学的事実を、教育などを通して共有することが必要。
科学的、数値的な事実を伝えるだけでは解決しない個人の不安に対処するためには、互いに信頼して学びあえる顔の見える関係、集団での取り組みを支え合っていくことが必要。並行して国内外に広く伝えていくことも大事。
東京/福島、日本人/外国人、世代間、被災の悲しみや葛藤を乗り越えてきた経験を持つ人/持たない人など、さまざまな境界線が存在する。立場を超えて福島を語ることが大切。
福島で生まれている新たな魅力や新しい社会づくりのヒントが、世界で価値を持つものであることを積極的に伝えるために、教育旅行や研修など学びの場となるような試みや、若者が地域の未来を考える取り組みなど知見を蓄え、福島発のモデルとして広く発信していくことが必要。
『アップデイトふくしま』の締めくくりとして、「常に変わりゆく福島のことを知り、自分自身も学び、伝え、新しい社会づくりに向かって進んでいく」ことが宣言されました。