企業・CSR

2018年03月19日

 

トヨタ自動車、水素利用の調査報告を公表

Keywords:  企業活動  地球温暖化 

 

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Hydrogen, scaling up

トヨタ自動車は2017年11月14日、Hydrogen Council(水素協議会)の名の下に、様々な業界の18名のリーダーが集結、マッキンゼー・アンド・カンパニーの協力により、世界初の水素利用の具体的なビジョン(調査報告)を公表した。

水素の大量導入により、2050年までに、水素利用はエネルギー消費量全体の約5分の1を担うことが可能。これにより、CO2排出量を、現状比で年間約60億トン減らすことができ、地球温暖化を2℃までに抑えるために必要なCO2の削減量の約20%を担うことができる。

このビジョンでは、水素がエネルギー移行の主軸のひとつであるということに加えて、2.5兆ドルに相当するビジネスと3000万人以上の雇用を生み出せる可能性にも触れ、水素の本格的な普及とエネルギー移行についてのロードマップを説明している。

当調査報告では、水素需要は2050年までに現在の10倍になり、2℃シナリオにおける2050年の最終エネルギー需要の18%に相当する、80EJ程度のエネルギーが水素化されると見込んでいる。世界の人口が2050年には98億人まで増加すると見込まれる中、水素技術は持続可能な経済成長を生み出す能力を秘めている。

Hydrogen Councilは2017年初め、スイス・ダボスで開催されたWorld Economic Forumの場で発足。グローバルなエネルギー移行に関して、水素技術が果たす役割を推進していく、世界初のグローバルなCEOによるイニシアチブである。

発表の中で、Hydrogen Councilは改めて、投資家、政策立案者、ならびに各企業に、エネルギー移行に向けて水素導入を加速するよう呼びかけた。

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