2014年11月24日
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総合食品メーカーである味の素の九州事業所は2014年6月3日、同事業所のアミノ酸発酵の工程から発生する副生バイオマスを活用する技術などについて、佐賀市と共同研究を行うことを発表した。
両者は、同事業所の副生バイオマスについて、「佐賀市下水浄化センター」での排水処理後の汚泥を原料とした肥料製造への活用に向けての共同研究を行い、その肥料による作物の品質向上(アミノ酸濃度の増加など)について科学的な検証を進めるとともに、バイオガス発電等の新規用途開発もめざす。さらに、これらの技術による廃棄物のゼロ化や、環境負荷低減などについての評価を佐賀市が行う。
これまでも両者は、副生バイオマスを活用して肥料を製造する取り組みを共同で行ってきた。同センターで生産された肥料は、佐賀市内を中心とした地域農家に安価で販売され、企業と地方自治体の連携による地域バイオマス循環の好事例となっている。
佐賀市では、バイオマス産業を軸とした、環境にやさしく災害に強い街づくりに取り組んでいる。同事業所は、副生バイオマスを用いて、佐賀市の提唱する「佐賀市バイオマス産業都市構想」に積極的に協力し、バイオマス循環型地域社会の構築に貢献していく。