化学物質

2014年06月04日

 

2012年度PM2.5測定結果 半数以上の測定局で基準未達

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写真:Beijing smog
イメージ画像:Photo by Berserkerus Some Rights Reserved.

環境省は2014年3月28日、2012年度の微小粒子状物質(以下PM2.5)の測定結果を発表した。環境基準を満たした測定局の割合は、一般環境大気測定局(以下一般局)で43.3%、自動車排出ガス測定局(以下自排局)で33.3%。PM2.5の環境基準は、1年平均値が1立方メートルあたり15マイクログラム以下であり、かつ、1日平均値が1立方メートルあたり35マイクログラム以下であること。

一般局は、地域内を代表する測定値が得られるよう、 特定の発生源の影響を直接受けない場所に、自排局は、人が常時生活し、活動している場所で、自動車排出ガスの影響が最も強く現れる道路端や近接した場所に、主に設置されている。測定局数は、一般局が312局(2010年度34局、2011年度105局)、自排局が123局(2010年度12局、2011年度51局)となっており、PM2.5が常時監視項目に加わった2010年度以降、着実に増加している。

PM2.5については、環境基準の達成率が低く、原因物質とその発生源が多岐に渡り、生成機構も複雑で未だ十分に解明されていない。環境省では、PM2.5対策を大気環境行政における大きな課題と位置づけ、2013年12月に政策パッケージをとりまとめ、(1)国民の安全・安心の確保、(2)環境基準の達成、(3)アジア地域における清浄な大気の共有、という3つの目標を掲げ、取り組みを行っている。

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