2014年04月10日
子どもの相対的貧困率
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国立社会保障・人口問題研究所が2013年12月25日に発表した、ユニセフの研究機関であるイノチェンティ研究所(イタリア・フィレンツェ)との共著『レポートカード11 先進国における子どもの幸福度―日本との比較 特別編集版』によると、日本の子どもの幸福度は、総合順位では31ヶ国中オランダ、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンに次いで、6位だった。
同レポートでは、「物質的豊かさ」「健康と安全」「教育」「日常生活上のリスク」「住居と環境」の5つの分野について幸福度の評価を行った。
「教育」と「日常生活上のリスク」の分野で1位だった一方、「住居と環境」で10位、「健康と安全」で16位、「物質的豊かさ」で21位となり、子どもの貧困の問題が大きいことが、改めて明らかになった。
今回の基となる2013年4月の報告書では、各国の状況を詳細に比較した上で、先進国の子供の貧困は避けられないものではなく、むしろ各国による政策の影響を受けやすい、ということが指摘された。日本では2013年6月、『子どもの貧困対策の推進に関する法律』が成立している。