2012年12月28日
自然換気システム
Copyright ヒューリック株式会社
不動産賃貸事業会社のヒューリックは2012年10月1日、マサチューセッツ工科大学との共同研究・開発による、自然換気および自然採光システムを導入した新本社ビルが竣工したと発表した。
新本社は10階建の中規模ビルで、5 階以上のオフィスに設置されている自然採光ルーパー(アニドリックルーバー)は、動力を使うことなく、変化する季節・時間において、反射率の高い金属パネルの反射天井に常時太陽光を取り込み、オフィス机上面に均一で優しい自然光を取り込む。
また、各階のサッシュ上部から外気を給気し、各階2箇所の自然換気シャフト(ソーラーチムニー)より屋上へ排気するしくみの自然換気システムは、太陽熱蓄熱効果で自然換気効果を促進し、単なる機械空調の補助ではなく、自然換気のみによる空調を実現する。
現状のオフィスビルの省エネ対策は超高層ビルや大規模開発に偏っているが、同社は今後も中規模ビル向けに環境配慮したプロトタイプとなるビルを創り上げていくとしている。