2011年03月29日
経済産業省は、社会的に大きな課題となっている買い物弱者に関して、事業者等による対応の先進事例集とその工夫のポイントをまとめた「買い物弱者応援マニュアル」(第1版)を2010年12月10日に公表した。
買い物弱者とは、流通機能や交通網の弱体化とともに、食料品等の日常の買い物 が困難な状況に置かれている人々のことで、日本全国で600万人程度いると推定されており、高齢者が多く暮らす過疎地や高度成長期に建てられた大規模団地等で徐々に増加の兆候が現れている。
同マニュアルでは、買い物弱者を応援する方法を3つに分類。1つめは、身近に買い物ができる場所で、生活に必要なモノやサービスを提供できる店を作ること。 2つめは、身近な場所に提供できないモノやサービスを、移動販売車や仮設店舗、宅配などで届けること。3つめは、家まで乗合いタクシーで送迎したり、気軽に乗れるコミュニティバスを運営したりすることによって外出しやすくすること。
買い物弱者を継続的にサポートし続けるためには、できるだけビジネスとしてサービスを提供していくことが大切。今後は、このマニュアルに反映できなかった先進事例や買い物弱者を応援する支援制度について、2011年春を目途に完成版を公表する予定。
登録日時:3011/03/29 06:00:15 AM
経済産業省「買い物弱者(買い物難民)応援マニュアル」を策定!
~買い物弱者問題を解決する20の先進事例と7つの工夫ポイント~
http://www.meti.go.jp/press/20101210002/20101210002-1.pdf