交通・モビリティ

2010年10月21日

 

札幌で「市営地下鉄を活用した貨物輸送」の社会実験へ

Keywords:  交通・モビリティ  企業(非製造業)  地方自治体 

 

JFS/Sapporo City Begins Demonstration Test of Logistics System Utilizing Municipal Subway
Copyright 札幌市


札幌市は2010年6月17日、二酸化炭素の排出量削減や交通渋滞の解消などを目指して、学識者と民間企業による「都市型新物流システム研究会」との共同で、市営地下鉄を使った貨物輸送の社会実験を行うことを発表した。全国で初の試み。

宅配便大手のヤマト運輸が郊外の輸送基地と都心の間で1日3便運行する4トントラックによる貨物輸送のうち、昼の1便分を札幌地下鉄東西線の大通駅と新さっぽろ駅間(約12km)の地下鉄での輸送に切り替え、両駅で荷物の積み下ろしを行う。

地下鉄を活用した貨物輸送による環境負荷の軽減と都市部における渋滞混雑緩和等の効果、ならびに地下鉄利用客への影響などを検証するとともに、その実現可能性について検討する。まずは9月2日~15日に行い、交通事情が大きく異なる冬季の実施については、今回の結果を踏まえて検討する予定。

この社会実験は、研究者や民間企業の議論から生まれた新しいアイデアがベースとなっている。産学官連携の画期的な試みであり、既存の社会インフラを有効活用することで、新たな行政負担なく低炭素社会の実現に取り組むものとして、その成果が注目される。

地下鉄を活用した社会実験の実施について
http://www.city.sapporo.jp/city/mayor/interview/
text/2010/20100617/#894

札幌市 地下鉄を活用した物流の社会実験 実施概要
http://www.city.sapporo.jp/somu/koho/hodo/pdffiles/
201008/butsuryu.pdf

登録日時:2010/10/21 06:00:15 AM

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