2009年01月16日
Keywords: 地球温暖化 企業(製造業) 生態系・生物多様性
電子部品メーカー大手の京セラは2008年夏、長野岡谷工場・滋賀蒲生工場などの国内5工場で、建屋の外壁に朝顔やゴーヤなどのつる性の植物を植栽して「緑のカーテン」をつくった。CO2の吸収を図るとともに、夏の強い日差しを遮り、冷房使用の抑制にも役立ったという。
きっかけは、2007年5月に長野県「岡谷市」とNGO「環境市民会議おかや」が呼びかけた「緑のカーテン」大作戦に、長野岡谷工場が参画したこと。同工場では、2008年は前年よりスペースを拡大し、全長140メートルにおよぶ148個のプランターで朝顔などを壁面に沿って育てた。植物が成長する5月から9月までは、「緑のカーテン」のある場所では午前中は冷房をほとんど使用しなかった。
5工場では、収穫したゴーヤなどの実を社員食堂で提供したり、社員に無料配布したりした。「緑のカーテン」は、リラクゼーション効果もあり、自宅でも同様の取り組みを実施した社員も多かったという。
同社の試算によると、2008年夏に5工場の植物が吸収したCO2量は約1,600キログラム(スギ約115本分の年間吸収量に相当)。同社では、来年夏もこの取組を行う予定。
京セラ国内5工場で「グリーンカーテン」生育中
http://www.kyocera.co.jp/ecology/news/
news04.html
京セラ、2010年度に温暖化ガス排出を1990年度比44%削減へ(関連のJFS記事)http://www.japanfs.org/ja/pages/024944.html
登録日時: 2009/01/16 06:00:15 AM