エコ・ソーシャルビジネス

2008年11月21日

 

住友化学、ナイジェリアに蚊帳工場拡大

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  地球温暖化  生態系・生物多様性 

 

住友化学は2008年6月4日、西アフリカのナイジェリアに、マラリア予防のために需要が急増している蚊帳「オリセットネット」の製造工場を新設することを発表した。新工場の進出の方法や時期などについては検討中だが、生産能力として最大2,000万張/年を想定。これにより、現地で5,000人以上の雇用創出を見込んでいる。

住友化学は、2003年にタンザニアの蚊帳メーカー「A to Z Textile Mills Limited」(「A to Z 社」)に「オリセットネット」の技術を無償供与し生産を開始。その後2007 年にはA to Z 社関連企業との合弁会社「Vector Health International Limited」(「ベクターヘルス社」)の工場を稼動させている。2社合計でタンザニアでの生産能力は年間1,000万張(2008年4月現在)、オリセット関連の直接雇用従業員数は3,200名以上。

同社が開発した「オリセットネット」は殺虫剤を練り込んだ樹脂でできており、蚊が触れることで殺虫することができる。網目は侵入しようとする蚊が確実に触れる直径4ミリにしており、風通しと両立。殺虫成分は徐々にしみ出るため、洗っても5年間は効力が持続する。

オリセットネットは経済的かつ効果的にマラリアを媒介する蚊から身を守ることができるため、世界保健機関(WHO)などの国際機関から高く評価され、使用が推奨されている。また、住友化学はオリセットネットの収益の一部を用いてアフリカにおいて小学校の建設を進めるなど学校教育支援にも取り組んでいる。

住友化学のアフリカ支援
http://www.sumitomo-chem.co.jp/csr/africa/index.html

登録日時: 2008/11/21 06:42:53 AM

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