生物多様性・食糧・水

2008年07月28日

 

南海電鉄、駅トイレに「無水小便器」を導入

Keywords:    交通・モビリティ  企業(製造業)  企業(非製造業) 

 

大阪府を縦断する南海電気鉄道は、2008年3月19日までに、18駅の73台の男性用小便器を無水式に切り替えた。この無水小便器は米国のファルコン・ウォーターフリー・テクノロジー社が開発したもので、日本では今回、南海電鉄が日本初の大量導入を行った。

南海電鉄は環境保全への貢献を一層推進するため、水の消費削減に加え、CO2の排出も削減できる無水小便器の設置を推進。節水効果は年間約2万2000トン、CO2排出量の削減効果は約12.7トンと想定している。約7万人が家庭で1日に使う水の量に相当する。

ファルコン・ウォーターフリー・テクノロジー社は2000年に設立され、急成長したベンチャー企業。元米副大統領のアル・ゴア氏が社外取締役を務めることでも知られている。無水小便器は便器本体と尿が流れ込むカートリッジとで構成される。この中には尿よりも軽い特殊な「密閉液」が充てんされており、尿はこの密閉液を貫通し、カートリッジの中を通って排水管に流れるしくみ。

水を使用しないことで、水の中のカルシウムイオンと尿が反応してできる尿石(悪臭のもと)ができにくく、カートリッジ上部の密閉液によって配水管から上がってくる悪臭を封じ込めるため、臭いの発生を防ぐこともできる。また、上下水道代や尿石を除去する排水管清掃も不要になるため、運用コストも大幅に削減できる。南海電鉄は今後、順次設置駅を拡大していく予定。



http://www.shodensya.com/kiysa_kaiken.html


登録日時: 2008/07/28 10:35:29 AM

English  

 


 

このページの先頭へ