政策・制度・技術

2008年03月27日

 

日本政府、ハンガリー政府とJI・GISに関する覚書を締結

Keywords:  政策・制度  地球温暖化  政府 

 

日本政府は2007年12月18日、京都議定書で定められた温室効果ガス削減目標を達成するため、京都メカニズムを活用した共同実施(JI)およびグリーン投資スキーム(GIS)を、ハンガリー政府と協力して行うことについて覚書を締結した。日本政府がGISに関する二国間協力文書に署名をするのは初めて。

共同実施(JI)とは、京都議定書で温室効果ガスの削減量を個別に割り当てられた先進締約国同士が、共同で排出削減プロジェクトを実施し、その削減分を投資国が自国の目標達成に利用できる仕組み。今回、ハンガリーはJIプロジェクトによって得られるクレジット(ERU)のうち、90%を日本に移転することを約束している。

グリーン投資スキーム(GIS)とは、京都議定書第17条の排出量取引のうち、排出量の移転に伴う資金を、温室効果ガスの排出削減その他環境対策を目的に使用するという条件で行う排出量取引。なお、GIS活用のスキームについては、京都議定書において具体的な手続が定められていないため、両国政府間での交渉を通じて順次決定してく。

日本は2005年4月に閣議決定された「京都議定書目標達成計画」において、国内対策に最大限取り組んだとしてもなお不足する1.6%分については、京都メカニズムを活用して削減するとしている。一方、ハンガリーは京都議定書において6%の削減義務を負っているが、余裕を持って達成することが見込まれている。




http://www.hu.emb-japan.go.jp/jpn/071218.htm


登録日時: 2008/03/27 01:15:04 PM


 


 

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