2008年03月12日
Keywords: 交通・モビリティ 企業(製造業) 企業(非製造業) 省エネ
JR北海道は2007年10月23日、日立ニコトランスミッションと共同で開発した「モータ・アシスト式(MA)ハイブリッド駆動システム」を搭載した鉄道車両を発表した。
MAハイブリッド駆動システムは、エンジン動力とモータ兼発電機駆動を共に変速機を介して直接的に車輪に伝達するしくみで、出力の小さなエンジンで従来なみの駆動力を実現できる。また、モータ駆動はアシスト駆動力のみを負担するため、エンジン動力のすべてを発電機で電力に変換してモータにより車輪を駆動するシリーズハイブリッド駆動システムと比較して、バッテリ、コンバータ/インバータを小型化することができる。
新車両は従来の気動車と比較して、燃費を15%から20%改善でき、排出すCO2も低減できる。またハイブリッドシステムを小型・軽量化することができるため、バッテリ、コンバータ/インバータ等のコストを半分以下にでき、既存の車両を改造することでハイブリッド化も可能となる。
JR北海道では、新車両を「動力性能の向上と省エネ・環境負荷低減のトレードオフを解決できる次世代車両」として、2007年11月から2008年1月にかけて営業線で走行試験を行う。
http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/071023-1.pdf
JR東日本、世界初のハイブリッド鉄道車両を開発 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/278-j
登録日時: 2008/03/12 03:37:18 PM