2008年01月24日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 地方自治体 地球温暖化
猛暑の夏が最高気温の記録を塗り替える年が続くここ数年、日本では夏季の冷房による電力消費を抑えようとさまざまな工夫がなされているが、その中でも注目を集めるようになってきたのが、高反射率塗料や断熱塗料といった遮熱塗料。東京都でもヒートアイランド対策の一環として2005年から実施しているクールルーフ事業で、高反射率塗料による建物の塗装に補助金を出している。
都の基準に合格した遮熱塗料の一つ、日本特殊塗料が開発した「パラサーモ」は次世代航空機(SST)用塗料の技術を応用したもので、特殊熱反射顔料と特殊セラミックの配合により太陽光線反射率と熱放射率が高く、金属や無機系材料に塗ると高い遮熱効果を示す。主に屋根用であるが、従来の屋根用塗料と比較すると屋根裏温度を15-20℃低減する効果がある。
遮熱塗料は本来、エンジンや機械設備関連など特殊な用途で使用されてきたものだが、建物の壁や屋上などへの塗布がもたらす断熱効果が注目され、現在、各塗料メーカーがより性能の高い遮熱塗料の開発にしのぎを削っている。
http://www.e-toso.net/data/para/para.html
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2005/08/20f8b200.htm
http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/heat/coolroof/index.html
東京都、今年度のクールルーフ推進事業対象を決定 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1453-j
登録日時: 2008/01/24 10:47:53 PM
英語記事はこちら