3R・廃棄物

2007年07月09日

 

神戸製鋼所 廃熱利用システム「サーモウェイ」実用化へ

Keywords:  3R・廃棄物  交通・モビリティ  企業(非製造業)  再生可能エネルギー 

 

神鋼環境ソリューションは2007年3月26日、神戸製鋼所と共同開発している高効率蓄熱輸送システム「サーモウェイ」において中距離の公道輸送実験に成功し、商業規模を想定した最終実証の局面を迎えたと発表した。

本システムは、工場やごみ焼却場などで、従来有効利用されることなく放散されていた200℃以下の廃熱を蓄熱装置に蓄えて、トラックで遠隔地へ輸送し、90℃以上の高温水として利用するもの。温水プール、道路融雪、農業用温室などの熱源として、また吸収式冷凍機と組み合わせて地域冷暖房など幅広い利用が期待できる。

2005年7月には、1トンの小型蓄熱装置で5Kmの輸送実験に成功していた(詳細は、末尾の関連のJFS記事を参照のこと)。今回、実機サイズで最小となる4トンの装置で約35Kmの公道輸送実験を2007年2月に行い、90℃の高温水取り出しに成功した。

実用化は、20トン程度の蓄熱装置を想定していて、2007年度下期を目標としている。この場合、1台の蓄熱可能量はおよそ170万Kcal(灯油換算で200リットル)で、一般家庭40戸分の1日の暖房に必要な熱量に相当する。



http://www.kobelco-eco.co.jp/topics/news/20070326.html


神戸製鋼、熱エネルギーをトラック輸送する技術を開発 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1120-j


登録日時: 2007/07/09 11:39:36 AM

英語記事はこちら


 


 

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