2006年04月23日
2006年1月26日スイスのダボスで開かれた世界経済会議で公表された「2006年環境パフォーマンス指数(Pilot 2006 Environmental Performance Index)」で日本は、133カ国中14位だった。
同指標はイエール大学環境法政策センターとコロンビア大学国際地球科学情報センターによるもので、16の指標について環境パフォーマンスの達成度を評価。総合評価で1位になったのはニュージーランド、続いてスウェーデン、フィンランド、チェコ、イギリスの順になっている。ドイツは22位、米国は28位だった。
調査は、環境衛生、大気の質、水資源、生物多様性および生息環境、生産天然資源、そして持続可能なエネルギーの6つの政策分野にわたっており、環境衛生の分野では乳児死亡率、室内の空気の汚染状況、飲料水、公衆衛生、都市の大気汚染の5項目が指標になるなど、全体では16の指標について評価されている。
調査結果によると、全体的には経済の発展状況と環境パフォーマンス度は相関関係にあるが、同程度の発展状況にありながら環境パフォーマンスにおいては相当の開きがある例もいくつかあり、政策が成果に大きく反映することが分かる。同環境パフォーマンス指数は調査手法の限界やデータの精度を揃えることが難しいという点で科学的な厳密性には欠けるものの、各国が環境問題での政策決定をする上で非常に有効な示唆を与えるものと同レポートは述べている。
http://beta.sedac.ciesin.columbia.edu/es/epi/
http://www.yale.edu/epi/
登録日時: 2006/04/23 01:47:14 PM
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