2005年06月26日
Keywords: 3R・廃棄物 企業(製造業) 再生可能エネルギー
ジーエス・ユアサ コーポレーションは、三重県鈴鹿市で2004年12月13日からイチゴのハウスを使って燃料電池の実用化に向けた実証実験を開始した。農業分野では世界初の試み。 三重県および鈴鹿市の「燃料電池実証試験補助金制度」の適用を受けている。
鈴鹿市内のイチゴ栽培農家の約990m2のビニールハウスに「直接メタノール形」と呼ばれる燃料電池1台をセットし、2005年10月まで同試験を行う。発電時に生じる炭酸ガスや熱を利用して、イチゴの生育を促進する循環型エネルギーの農業利用を目指す。
エネルギー燃料となるメタノールは植物から生成する方法もあり、発電時に排出される炭酸ガス(100ppm/1時間)は光合成に、発電時に生成する水は育苗に、装置本体が発する熱量(2000キロカロリー/1日)はハウス内の暖房に、発電した電力は電照とハウスの電力に利用され、循環農業となる。
試験結果では、厳寒の1-2月も順調にイチゴが育った。今後は、農業用途への展開と燃料電池システムの開発を進め、得られた成果をさらなる燃料電池の改良に活かし、2007年の実用化を目指している。
http://www.gs-yuasa.com/jp/nr_pdf/20041213.htm
登録日時: 2005/06/26 04:45:25 PM
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