交通・モビリティ

2005年03月02日

 

新開発の水性塗装技術 環境負荷を大きく低減

Keywords:  交通・モビリティ  企業(製造業)  化学物質  地球温暖化  環境技術 

 

トヨタ自動車、ダイハツ工業は2004年11月4日、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds:VOC)を排出しないですむばかりか、CO2の排出も低減できる、新しい水性塗装技術を関西ペイントと共同で開発したと発表した。

VOCから生成される光化学オキシダント、浮遊粒子状物質(SPM)は、大気汚染の原因となっているため、欧米をはじめ日本でもVOCの低減が急務となっている。そのため、溶剤系の塗料にかわって水性塗塗料などが試みられてきたが、同時にCO2の削減もめざすとなると、技術的な課題が大きく、解決が困難だった。

今回開発された技術は、新開発の水性塗料を使って、ソリッド塗装における下塗り後の上塗りを1回の塗装で済ませるという世界でも初めての塗装技術。さらに水性中塗り塗料、水性ベース、溶剤クリアを塗り重ねて一度に乾燥させるという新技術も開発され、従来行っていた中塗り後の乾燥が不要となった。

この技術を採用することで、従来よりVOCが約70%、CO2が約15%同時に低減でき、世界トップクラスの低排出量となる見込み。2004年12月20日に、ダイハツからこの技術を採用した車が販売された。







登録日時: 2005/03/02 11:09:28 AM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ